MACD（マックディー）とは「Moving Average Convergence Divergence」の略で、「移動平均 収束 発散（法）」といった意味です。売買のタイミングを計ったり、相場のトレンドを判断したりするために使われるテクニカル指標のひとつです。名前のとおり、Moving Average（移動平均線）から派生しています。
MT4でチャートにMACDを設定する方法は以下の通りです。
- MT4画面左の「ナビゲーター」から「インジケーター」→「オシレーター」を選択する。
- 「MACD」をチャートにドラッグ・アンド・ドロップする。
- 設定画面が表示されるので、好きな設定に変更し「OK」をクリックする。
MT4にはこのMACDのEAサンプルがデフォルトで搭載されています。このサンプルを生かしてEAを作成することも可能です。しかしこのサンプルEAをそのまま使っても使えるEAにはなりません。
MACDを使ったEAの一般的なトレードロジックは、シグナルがMACDを上抜いたら「買い」、下抜いたら「売り」というものです。たとえば以下のようなロジックです。
①MACDがシグナルを上回ったタイミングで買いポジションを保有。
②シグナルを下回ったタイミングで①のポジションを決済し、売りポジションを保有する。
③再びMACDがシグナルを上回ったタイミングで②のポジションを決済し、買いポジションを保有する。
この繰り返しがMACDを使ったEAの基本的なロジックです。しかしMACDは「持ち合い相場」と呼ばれる値動きが狭い範囲で上下する相場では機能しません。まただましも頻発しやすいので、MACDサンプルを使ったEAを作る場合は、MACDが苦手とする相場を避けるようにする対策が必要です。うまくMACDが機能する相場で使用すれば、しっかりと利益を出してくれるEAができます。